数々のゲームをやりこんできたが、自分の中で1番と言えるゲームは今でもゼルダの伝説「風のタクト」である。
今までのリアル路線であったところから一線を画し、あえてレトロなタッチの世界観である本作が発表されたときは、世界に衝撃が走り賛否両論を巻き起こした。
自分は年齢的に初ゼルダであったから抵抗なく入っていけたのだが、今までのシリアスなゼルダを期待している人にとっては、残念に思われたかもしれない。
ただ、任天堂のNOA(Nintendo of American)のビル・トリネンさんがこんなことを言っていたそうな。
「『ゼルダ』は時が経つほど、ネガティブな意見がポジティブに変わる」
この言葉に間違いはないと思うし、実際この言葉が真実になっている理由として、次回作であるゼルダの伝説「トワイライト・プリンセス」、ゼルダの伝説「スカイウォードソード」の発売の仕方が上手かったのが原因ではないだろうか?
「風のタクト」の次回作でもある「トワイライトプリンセス」は優しい雰囲気から打って変わってシリアスな世界観を有している。これは、シリアスな世界観を経験させることによって、風のタクトの世界観もよかったなといういわゆる思い出補正をさせているのではないかと思う。トワイライトプリンセスの後に出た「スカイウォードソード」は「風のタクト」と「トワイライトプリンセス」の世界観を二で割ったようなものになっており、これまたシリアス路線も悪くなかったなと思わせる原因になっているのだろうと思う。
風のタクトももちろん思い出補正は自分の中であるとは思う。しかしアニメタッチの世界観は、子供のころにプレイしていた自分に夢を与えてくれた。長くなったが、次から風のタクトについての魅力に触れていこうと思う。